寝る前にはちみつ(蜂蜜)を食べると良い?おすすめの量や種類を解説

はちみつ 寝る前

ハチにまつわる自然由来の食品や商品を紹介する、ハチめぐ編集部です。

忙しい日々の中で、質の良い睡眠を求める方は多いですよね。

はちみつ(蜂蜜)を寝る前に食べることで「睡眠不足がすぐさま改善する」「ある日突然、健康になる」というような劇的な変化はもちろんありませんが、幾分か心地よい眠りと健康的な生活をサポートしてくれます。

本記事では、寝る前にはちみつを食べることによって、体にどんな変化が起こるのか、詳しく解説します。

はじめにお読みください

・本記事は、はちみつに関する一般的な栄養や伝統的な利用法をご紹介するものであり、医薬品のような効果・効能を保証するものではありません。はちみつはあくまで食品であり、病気の治療や予防を目的としたものではありません。
・記事内では、過度な効果を期待させる表現を避けるよう努めていますが、仮にそのように受け取れる表現があった場合でも、医療的な効能を示すものではないことをご理解ください。何らかの症状がある方や体調に不安のある方は、自己判断を避け、かかりつけの医師にご相談ください。
・また、1歳未満の乳児には、はちみつを与えないでください。

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目次

寝る前にはちみつを食べるメリットは?

はちみつ素材

・寝付きが良くなる
・夜中に目が覚めにくくなる
・夜中の暴飲暴食を抑止できる

寝る前にはちみつを食べることのメリットとしてよく挙げられるものをいくつか紹介していきます。

寝付きが良くなる

疲れ切っているのに、なかなか寝付けない」という経験はありませんか?人間は寝ることにもエネルギーを使うので、エネルギーが空っぽだと逆に寝付けなくなるのです。

そんな疲れた日にこそ、寝る前にはちみつをスプーン1杯食べることで寝るためのエネルギーを補給できるので、エネルギー不足で根付きが悪い人にとってはメリットがあるということになります。

夜中に目が覚めにくくなる

素材_寝る前

寝ている間に低血糖になってしまう「夜間低血糖」という症状があります。血糖値が下がるとそれを回復させるためにコルチゾール、アドレナリンなどのホルモンが分泌され、交感神経が活性化するので、夜間低血糖の方は夜中に頻繁に起きやすくなる傾向があるようです

このような症状をお持ちの方は、寝る前にはちみつのような「糖分」を摂ることで、多少夜間の低血糖を抑えることができるかもしれません。
※参考:なかめぐろ脳神経外科・内科 頭痛クリニック

また、はちみつには100gあたり4mgのトリプトファンが含まれています。トリプトファンは体内で睡眠ホルモンである「メラトニン」の生成を助けてくれる作用を持っており、このことも寝る前にはちみつを食べると良いといわれる理由になっていそうです。

夜中の暴飲暴食を抑止できる

夜中にお腹が空いて、途中で起きて何か食べてしまうという方もいますよね。「ストレス」が原因のことも多いといわれますが、これも低血糖からくる食欲が原因である場合が考えられます。

寝る前に一口はちみつを舐めておくだけで一定食欲を抑えることができるので、夜中の暴飲暴食や偏った食生活が続いている方はぜひ一度試してみてください。

寝る前に食べるはちみつの適切な量は?

はちみつ素材

寝る前に食べるはちみつの量はティースプーン1杯程度(約5g)、多くても大さじ1杯程度(約15g)ほどがよいでしょう。

そのままスプーンにすくって舐めてもいいですし、お湯やホットミルクなどに溶かして飲むのもおすすめです。

寝る前にはちみつを食べる際の注意点

素材_ポイント

・過剰な摂取は避ける
・就寝の「直前」は避ける
・カフェインは避ける
・1歳未満の子にはNG

過剰な摂取は避ける

いくら「はちみつには栄養がある」「はちみつは砂糖よりも低カロリー」といっても、大量に食べてしまえば太ります。食べ過ぎは逆に寝付きを悪くするおそれもありますので、5~15mlの適正量を守ってください

就寝の「直前」は避ける

はちみつを食べた直後にそのまま寝ることもおすすめしません

最低でも就寝の30分前、できれば1時間くらい前に、はちみつを摂取するのがおすすめです。

カフェインは避ける

言わずもがな、寝る前にコーヒーや紅茶などカフェインを含む飲み物にはちみつを溶かして飲むことはおすすめできません

1歳未満の子にはNG

こちらもご存じの方が多いと思いますが、乳児ボツリヌス症を避けるために1歳未満の乳児には、そもそも蜂蜜を与えないようにしてください。

寝る前に食べるはちみつの選び方

はちみつ素材

・色の薄い(白い)はちみつを選ぶ

医学博士 崎谷博征氏の著書「奇跡のハチミツ自然療法」(ホリスティックライブラリー出版)には、夕方~夜に食べるのは色の薄いはちみつ(白ハチミツ)が良いと書かれています。

はちみつの色は、抗酸化作用がある「フェノール化合物」や「フラボノイド」が多く含まれるほど濃くなるそうです。

夕方から夜にかけては特にストレス反応が高まりやすく、これらの物質の摂取は避けたほうがよいらしく、色の薄いはちみつをおすすめしています。

また、できれば加熱処理がされていない「純粋はちみつ」を選ぶこともおすすめです。色が薄い純粋はちみつの例は以下の通りですので、寝る前のはちみつ選びの参考にしてみてください。

はちみつの色はちみつの種類
白クローバー、白リンデン、ハニーデュー、サインフォインなど
黄色アカシア、れんげ、リンデン、ペパーミント、クローバーなど
茶色ダンデライオン、栗、マザーワート、ヘザーなど
黒色そば、スティングレス、ワイルドハニーなど

まとめ

この記事の要点

寝付きが良くなり、夜中に目覚めにくくなる
・夜中の空腹や暴飲暴食の予防になる
・食べ過ぎ・就寝直前の摂取は逆効果なので注意

はちみつを寝る前にスプーン1杯食べることで、寝付きが良くなる、途中で起きにくくなるなど睡眠の質がよくなる傾向があるようです。ハチにいただく自然の恵み「はちみつ」を最大限活かして、みなさまの暮らしが少しでも心地よくなれば幸いです。

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この記事を書いた人

はちみつ、プロポリス、ローヤルゼリーなど健康と美容に役立つ「ハチの恵み」について、農林水産省や厚生労働省、国際機関が発信する客観的な情報や自身の経験、養蜂家に取材した情報に基づき記事を制作しています。ハチへの「ありがとう」の気持ちを込めて、正確で誠実な情報発信を心がけています。

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