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はちみつ(蜂蜜)とメープルシロップの違いを徹底比較!栄養・風味・使い分けガイド

はちみつ メープルシロップ

ハチにまつわる自然由来の食品や商品を紹介する、ハチめぐ編集部です。

はちみつ(蜂蜜)とメープルシロップは、どちらも自然由来の甘味料として親しまれていますが、その違いをご存知でしょうか?本記事では、それぞれの特徴や使い分け方について詳しく解説します。

はじめにお読みください

・本記事は、はちみつに関する一般的な栄養や伝統的な利用法をご紹介するものであり、医薬品のような効果・効能を保証するものではありません。はちみつはあくまで食品であり、病気の治療や予防を目的としたものではありません。
・記事内では、過度な効果を期待させる表現を避けるよう努めていますが、仮にそのように受け取れる表現があった場合でも、医療的な効能を示すものではないことをご理解ください。何らかの症状がある方や体調に不安のある方は、自己判断を避け、かかりつけの医師にご相談ください。
・また、1歳未満の乳児には、はちみつを与えないでください。

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目次

はちみつとメープルシロップの基本的な違い

項目はちみつメープルシロップ
原料花の蜜(ミツバチが採取・加工)サトウカエデの樹液
製造方法ミツバチの酵素で加工・熟成後、採取・ろ過・瓶詰め樹液を煮詰めて濃縮
花の種類により多様。甘みにコクがあり濃厚カラメル風味で香ばしく、甘さは控えめ
香り花の香りが強く、種類によって異なるカエデ特有の香ばしい香り
粘度高めでとろみがあるさらさらとしている
主な用途パン、ヨーグルト、紅茶、料理の隠し味、美容パックパンケーキ、ワッフル、お菓子作り、肉料理のソースなど

原料と製造方法の違い

素材_はちみつ

はちみつは、ミツバチが花の蜜を集め、体内の酵素で加工・熟成させた後、巣に蓄えられる天然の甘味料です。採取された蜜は、遠心分離機などで巣から取り出され、ろ過・瓶詰めされます。加熱処理を行わない「生はちみつ」も人気があります。

素材_メープルシロップ

一方、メープルシロップは、主にカナダやアメリカ北東部に自生するサトウカエデの樹液を煮詰めて作られます。樹液を採取できるのは初春の限られた期間で、約40分の1まで煮詰めることで、濃厚なシロップが完成します 。

味や香りの違い

はちみつ素材

はちみつの風味は、蜜源となる花の種類によって大きく異なります。例えば、アカシアのはちみつは上品な甘さ、そばのはちみつは濃厚な風味が特徴です。また、はちみつは甘みにコクがあり、少量でもしっかりとした甘さを感じられます。

素材_メープルシロップ

メープルシロップは、カエデ特有の香ばしい風味とカラメルのような甘さが特徴です。サトウカエデの樹液を煮詰めることで、バニラやバタースコッチのような風味が生まれます 。また、グレードによって色や風味が異なり、用途に応じて使い分けられます 。

それぞれの特徴を活かして、料理やお菓子作りに取り入れることで、風味豊かな味わいを楽しむことができます。

はちみつとメープルシロップの違い:「栄養成分」で比較

項目はちみつメープルシロップ
炭水化物約82g約67g
カルシウム約4mg約102mg
カリウム約52mg約212mg
マグネシウム約2mg約21mg
約0.4mg約1.2mg
亜鉛約0.2mg約1.2mg
ポリフェノール含有含有
ビタミンB群含有微量
アミノ酸含有微量

※100gあたりの成分比較表です。
※数値は参考値であり、製品や採取時期により異なる場合があります。

はちみつとメープルシロップは、どちらも天然の甘味料として広く親しまれています。はちみつにはビタミンB群やアミノ酸が、メープルシロップにはミネラルやポリフェノールが含まれており、それぞれの栄養特性を活かして、料理や食生活に取り入れられています。目的やお好みに合わせて使い分けるのがおすすめです。

はちみつとメープルシロップの違い:「カロリーと糖質」で比較

項目はちみつメープルシロップ
エネルギー約329kcal約266kcal
糖質約81.9g約66.3g

※100gあたりの成分比較表です。
※数値は参考値であり、製品や採取時期により異なる場合があります。

はちみつは、カロリーと糖質がやや高めではありますが、ビタミンやアミノ酸、ポリフェノールなどの成分が含まれています。

一方、メープルシロップは、はちみつよりもカロリーと糖質が控えめで、ミネラルを多く含むのが特徴です。

はちみつとメープルシロップの違い:「保存方法」で比較

はちみつもメープルシロップも、ビンから取り出す際は、清潔で乾いたスプーンを使用してください。水分や異物が混入すると、保存方法の以前に品質が劣化する原因となります

はちみつの保存方法

素材_はちみつ

はちみつは高い糖度と抗菌作用を持つため、未開封・開封後ともに常温保存が基本です。直射日光を避け、湿度の低い涼しい場所で保管しましょう。冷蔵庫での保存は避けてください。

はちみつは15〜16℃以下の低温環境で結晶化しやすくなります。結晶化しても品質には問題ありませんが、使いづらくなることがあります。結晶化したはちみつは、45〜60℃程度のぬるま湯で湯煎することで元の状態に戻すのがおすすめです。電子レンジでの加熱は避けてください

また、はちみつは冷凍保存も可能で、結晶化を防ぐ効果があります。冷凍しても凍ることはなく、使う分だけ小分けにして保存すると便利です。

メープルシロップの保存方法

素材_メープルシロップ

未開封のメープルシロップは、直射日光を避けた常温保存が可能です。涼しく乾燥した場所で保管しましょう。

はちみつとは違い、開封後は必ず冷蔵庫で保存してください。冷蔵保存であれば「約1年間」品質を保つことができますし、冷凍保存することでさらに長期間の保存も可能です。常温で保存してしまうとカビが発生しやすくなります。

万が一カビが発生した場合は、カビを取り除き、80℃以上で10分程度加熱殺菌することで再利用可能ですが、風味や品質が損なわれやすいデメリットはあります。

はちみつとメープルシロップの違い:「料理」で比較

素材_はちみつ
料理はちみつメープルシロップ
パンやヨーグルトトーストやヨーグルトにかけて自然な甘さを加えるパンケーキやワッフルにかけて風味豊かな甘さを楽しむ
飲み物紅茶やレモネードに加えて甘さと風味をプラスコーヒーやミルクに加えて香ばしい甘さを楽しむ
料理煮物やドレッシングに加えてコクと照りを出す肉料理のソースやグレーズに加えて風味を豊かにする
お菓子作りクッキーやケーキに加えてしっとりとした食感にマフィンやプリンに加えて風味豊かな甘さを加える

はちみつとメープルシロップは、どちらも自然な甘味料として、さまざまな料理や飲み物に活用できます。

はちみつはそのコクと風味を活かして、煮物やドレッシング、肉料理などに適しています。一方、メープルシロップは独特の風味を活かして、パンケーキやスイーツ、肉料理のソースなどに適しています。料理や用途に応じて、使い分けることで、より豊かな味わいを楽しむことができます。

はちみつを使った料理

素材_はちみつ

はちみつは、その自然な甘さとコクを活かした、さまざまな料理や飲み物に利用されています。

パンやヨーグルト、紅茶に加える

朝食やおやつに、トーストやヨーグルト、紅茶に少量のはちみつを加えることで、優しい甘さを楽しめます。

煮物やドレッシングに使用

煮物に加えると、照りとコクが増し、味に深みが出ます。また、オリーブオイルや酢、マスタードと混ぜてドレッシングとしても活用できます。

肉料理の下味やソースに

鶏肉や豚肉の下味として使用すると、肉が柔らかくなり、風味が豊かになります。ハニーマスタードソースとしても人気です。

お菓子作りに

クッキーやケーキなどの焼き菓子に加えると、しっとりとした食感と自然な甘さが加わります。

メープルシロップを使った料理

素材_メープルシロップ

メープルシロップは、カエデの樹液から作られる自然な甘味料で、独特の風味が特徴です。

パンケーキやワッフルにかける

定番の使い方として、パンケーキやワッフルにたっぷりとかけて楽しめます。

肉料理のソースに

鶏肉や豚肉のグリルやローストに、メープルシロップを加えたソースをかけると、甘じょっぱい味わいが楽しめます。

お菓子作りに

マフィンやクッキー、プリンなどのスイーツに加えると、風味豊かな甘さが加わります。

ドリンクの甘味料として

コーヒーや紅茶、カクテルなどの甘味料として使用すると、独特の風味が加わります。

まとめ

この記事の要点

・はちみつは花の蜜由来で、濃厚な甘さとビタミン・アミノ酸が豊富。
・メープルシロップはカエデの樹液から作られ、香ばしくミネラルが豊富。
・保存方法や用途が異なり、料理やお菓子作りで使い分けが楽しめる。

はちみつとメープルシロップはどちらも豊かな風味と栄養価を備えた自然由来の甘味料ですが、原料や製造方法、味や栄養、保存方法までさまざまな違いがあります。

はちみつは花の蜜由来でコクのある甘さと高い栄養価、メープルシロップはカエデの樹液由来で香ばしい風味とミネラルの豊富さが特徴です。

用途や健康志向に合わせて、上手に使い分けることで料理やお菓子の幅も広がりますよ。

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この記事を書いた人

はちみつ、プロポリス、ローヤルゼリーなど健康と美容に役立つ「ハチの恵み」について、農林水産省や厚生労働省、国際機関が発信する客観的な情報や自身の経験、養蜂家に取材した情報に基づき記事を制作しています。ハチへの「ありがとう」の気持ちを込めて、正確で誠実な情報発信を心がけています。

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